忍者ブログ
世界一くだらない話世界一くだらない話
世界で一番くだらない話を書き溜めたブログです。豆腐の角に頭をぶつけて死ぬ方法から、「布団が吹っ飛んだ」という非現実的状況を華麗かつさりげなく再現する技まで、ありとあらゆるくだらない世界のトレンドを取りそろえてます。
[69]  [68]  [67]  [66]  [65]  [64]  [63]  [62]  [61]  [60]  [59
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 どうも、こんばんは。


 最近、少し東京に行く機会があり、

 いってきました。


 流行の最先端。

 トレンドの中心地。


 "SHI/BU/YA”

 

 地方都市に住むオレが、


 都会さ行ってまいりました。


 下調べなしで。


 道もわからない。

 

 そこで出会った。

 

 若者カルチャーのメッカに君臨する。

 最強の店員さんの話をします。

 


 渋谷に始めていったオレは、

 駅前の人の多さと、

 路地裏に入ったときのラブホの多さに戸惑いながら、

 それでも時間が大量にあるので、

 せっかくだから服でも見ようかな、と

 たまたま左に見えた某若者向け百貨店みたいなところに

 入りました。

 

 中はいって、

 エスカレーター上りながら自分の過ちに気づきました。

 若者がたくさん入っていくので、

 大丈夫だと思って入ってみたけど、

 遠目でみても服の素材が高価。

 てか、たぶん値段がやばい。


 オレみたいな学生がノコノコ来るような店じゃねぇ。

 一着買った瞬間に自己破産だわ。


 エスカレーター半ばで志が途絶えました。


 でも、

 ここまできたら引き返すわけにはいかない。

 ここで引き返したら、

 エスカレーターを逆走するはめに

 は、ならないけど、

 負け犬だ。

 幸か不幸か、オレは高校生なのに学生に見えないらしく、
(以前美容院にて 『あ、大学生ですか?』
 『今年から高校です(笑)』 『え゛』)

 年齢的な問題でなめられることはなさそうだ。


 ということで、

 高級若者向け百貨店に勝負を挑むことにしました。


 店員さんの変なからみにあって

 逃げられなくなるのがこわいので、

 とりあえず安全地帯

 つまり、フロアの中立地帯でどの店の敷地でも無いため

 普通店員さんは話しかけてこない廊下っぽい部分から、

 様子を伺ってみました。


 オレが最初に見た店は、

 見える範囲に店員が二人。

 ギャル男×2。

 奥で突っ立ってる。

 めちゃくちゃ暇そう。

 いや、なんかちらちらこっちみてる。

 あきらかにターゲットをさがしてるッ。


 落ち着け。

 クールになれ、オレ。

 ここは中立地帯。

 非戦闘地域。

 まさか店のエリアの外に立ってる不審な男に

 声はかけてこないだろう。

 そうやって心を落ち着かせました。

 冷静に観察して、

 そして帰ろう。

 暇そうなギャル男につかまったら終わりだ。


 そんなことを考える余裕がありました。

 そのころには。

 自分は中立地帯にいるという油断が

 何処かにあったのかもしれません。

 

 でも それがいけなかった。


 さっき

 「オレが最初に見た店は」って書きましたが、

 実は同時に

 「オレが最後に見た店は」でもあったのです。

 


 店を観察すること3秒。

 棚の配置を店員のシフトを確認していたオレは、

 妙なことに気づきました。


 その店の服を並べてある机が

 若干中立地帯に侵入していました。

 これはどういう意図があるのだろうと思って、

 机の上に目を移したとき、

 そこにはなんの変哲もないTシャツが並べてありました。


店員「あ、Tシャツをお探しですか??」


 まさかの安全神話崩壊。


 最初は自分が話しかけられてるってわかりませんでした。

 しまった。

 トラップカード発動。

 奴らのテリトリーに踏み込んではいなかったが、

 視線が触れてしまった。

 てか、あいつ、ポケモントレーナーか?

 

 あせったオレ。

オレ「え、あ、まぁ。」

店員「あ、これなんかどうですか?一昨日入荷したばかりで」


 すかさず追加攻撃。

 そっとしといてくれよ。

 どうやら横じまTは店員いちおしらしい。

 適当にあいづちを打ってたら、


店員「今日は長そでか半そでかどっちをお探しで?」


 どっちもさがしてないですよー。

 はい。

 てか、今日はってなんだよ?

 今日しかねぇよ。

 オレは今なんだよ。

 明日とかまず来ないでしょ。

 新潟帰ってますよ。


 でも、この返答は重要です。

 ここは付け上がらせてはだめだ。

 つっぱねろ、オレ。

 そっけない態度でいかに買う気がないかをアピールして、

 店員(ギャル男A)に開放してもらうんだ。

 ツンでい攻めるんだ、オレ。

 

オレ「え、いや、特に、どっちをさがしてるってわけでは・・・・・・」

 

店員「実はこれ、七分そでなんですよね」


 うあああああぁああああぁあぁあああぁあぁ。


 長そででも半そででもねぇぇぇえぇぇ。

 店員いちおし横じまT。

 やばい、これもトラップだった。

 初めから一連の流れはすべてこの一撃のためにあったのか。

 てか、もうギャル男の一挙一動

 店内のありとあらゆる物質すべてが罠だ。


 マ ジ で に げ ら れ ね ぇ 。


 ショックで目の前が真っ暗になりました。

 買わされる、買わされるよ。

 店員いちおし横じま。


 逃げなきゃ。

 なんとかして。


 そのときのオレは、もう店員の会話とか考えてられなかった。


 何も言わずに左に向きをかえる。

 下りのエスカレーターに直行です。

 ははは、オレは負け犬だ。

 店員の華麗なトラップに身も心も打ち砕かれた

 哀れな犬だ。


 逃げることしか頭に無いオレが、

 エスカレーターに向かおうとしたとき

 何かにぶち当たった。

 目の前に

 今度はハンガーに吊るされた服が目に入ってきた。

 すこし店のエリアからはみ出したハンガーかけ。


店員「あ、それは秋物のアウターになってます」


 退路をつぶされた。

 

 後ろから迫りくる店員(ギャル男)

 前にはあき物アウター。

 右には店員いちおししましま。

 


 左? そう、左に大きく跳べば、安全地帯。

 いや、おかしい。

 今までの流れだとヤツはありとあらゆる方面に

 トラップを仕掛けている。

 だめだ。

 左に大きく跳べば、確かに中立地帯に戻れるだろう。

 そこからダッシュで4秒。

 エスカレーターに乗ってしまえばあとは逃げ切れる。

 仮にもオレは陸上部。

 だが、もしも

 いや、この状態なら確実に、

 左にも何かしらの罠があるとみて間違えないだろう。


 怖い。


 だが、


 この状態で店員に捕まれば

 しましまを買わされることは必至。

 そしたらオレは自己破産でここで働かされて

 高校に戻るころにはギャル男になってるに違いない。

 

 ギャル男はいやだ。

 

 そして、オレは


 跳びました。


 大きく。


 左に。


 決して立ち止まってはいけないよ。


 店員(ギャル男)につかまってしまうから。


 着地した瞬間。


 走り出したいと思いました。

 でも、最後に。

 人としての尊厳は残したい。


 同じ負け犬でも、

 最低限のマナーを守る、

 そんな負け犬でありたい。


 店内を走ってはいけない。

 

 恐怖と悲哀を乗り越え

 誇りという一線を守り

 それでも自分の身も守るため最速の移動手段

 


 競歩。

 


 ありがとう競歩。

 

 ギャル男じゃない今のオレがあるのは


 それは競歩のおかげです。


 てことで競歩でエスカレーターを降りて

 競歩で外に出て

 走って渋谷駅に行きましたとさ。


 

拍手[11回]

PR
この記事にコメントする
お名前:
タイトル:
文字色:
メールアドレス:
URL:
コメント:
パスワード:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
精密過ぎるネタは、時としてグダグダになるんだね
RB 2008/08/19(Tue)23:01:49 編集
Re:無題
 グダグダは当サイトのモットーの一つです。

 そう言っていただけると励みになります。
ああああ  2008/08/27(Wed)01:00:22
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
拍手。
ツイッター
最新コメント
[03/29 俺]
[08/16 名無しちゃん]
[05/18 backlink service]
[11/03 くだら名無し]
[10/24 くだら名無し]
プロフィール
HN:
ああああ
年齢:
877
性別:
男性
誕生日:
1146/07/22
職業:
学生
趣味:
バイオ
自己紹介:
 陸丈夫です。

 雨の日が大変嫌いです。天然パーマーの苦しみをすべての国民は等しく負うべきです。朝起きて外を見なくても天気がわかる能力など要りません。パーマ、いいじゃんっていう人には舐めんなよとだけ伝えておきたいです。よしんば横にくるくるなら許せても、前方にはねてサンバイザー状態になるのはいとわろし。最悪ポケモンのプリンみたいな髪型にもなったこと、あります。あれでにらめっこしてたら今頃デストロイアの称号はオレのものだっただろうな……。と妄想を膨らませる今日この頃。

 当サイト更新は不定期です。一ヶ月以上音沙汰無かったら、あ、管理人さん、またマニアックなものにはまったな、って思ってください。最近のマイブームルーンファクトリー2と荒川アンダーグラウンドです。あと、普通にリンクフリーです。バナーもそのうち作ろうと思ってます。もしリンクしたいって人いたら、教えてください。相互リンクも受け付けてます。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
Powerd by NINJAブログ / Designed by SUSH
Copyright © 世界一くだらない話 All Rights Reserved.
忍者ブログ [PR]