2008/08/08 (Fri) 「出さなきゃ勝ちよ」について

　どう考えてもおかしい。

　「出さなきゃ勝ちよ」のくだりについてです。

　相手にじゃんけんに参加することを余儀なくさせる

　「出さなきゃ負けよ」の逆版ですが、

　これを一度も聞いたことが無いという人は

　ケータイとかパソコンとか観るのやめて

　夏休みの宿題でもやりましょう。

　今回の話にはお呼びじゃない感じです。



　さて、

　この前思い出したんですけど、

　小学校のころ、

　「出さなきゃ勝ちよ～最初はグー、じゃんけんポン!」

　って言った瞬間にみんなバッて手を隠して、

　誤って手を出しちゃった人を

　「はい、お前まけ～」とか言っていじめるのが

　流行ってました。

　純粋無垢な幼少時代をおくったオレはこの卑劣な制度により、

　何度辱めをうけ、何度枕を濡らしたかわかりません。




　これはどう考えてもおかしい。



　出さなきゃ勝ちと言ったけど、


　出したら負けと入ってない。



　その原理が適用されるのだったら

　「出さなきゃ負け」の時に手を出した人間は

　無条件で全員勝者になってしまいます。

　実際のところは

　そんなことはありません。

　手を出した人が複数いる場合

　出した人の中で勝負が行われて、

　敗者と勝者に別れるわけです。

　その状態で勝敗が決しない場合はアイコとなり、

　勝負は仕切りなおしになります。




　「出さなきゃ○○」は、

　出さなかった人の処遇をまず決め、

　その後出した人の中で勝負を執り行うものなのです。




　ということは、

　「出さなきゃ勝ち」ルール適用下では、

　手を出さなかった人は全員とりあえずは勝ちとなり、

　手を出しちゃった人の中で勝負が行われるわけです。

　例えば、

　うっかりさん一人だけが「じゃんけんチョキ――!!」とか出しちゃった場合、

　出しちゃった人の中での勝負、

　つまりこの場合は一人しかいないことによりアイコになり、

　勝負は仕切りなおしになります。



　そう……。

　「出したら負けよ」ではなく

　「出さなきゃ勝ちよ」である限り、

　間違えて手を出しちゃった人が虐げられる時代はもう終わったのです!



　自分で書いててもよくわかんなくなってきました。



　でも、これだけは言えます。

　「出さなきゃ勝ちよ」ルールにはめられたとき、

　これからはオレはこう言い訳することにします。


　「人間を勝ち組負け組の二種類に分類しようとする思想自体が
　　現代社会の弊害の病巣なのではないのではないか!?
　　君たちは恥ずかしく無いのか、バカ!!」


　･･････もういいです。